木村𠮷宏先生メモリアル
こちらでは、先日開催された三回忌法要コンサートの様子や展示物などをご案内しています。
フェニーチェ堺
木村先生が晩年を過ごされた堺に2019年10月にオープンしたフェニーチェ堺。2023年2月5日、木村先生と関係が深かった方々が全国から集まり、木村先生を偲ぶ三回忌法要コンサートが開催されました。
木村先生 本番衣装展示
フェニーチェ堺 ロビー
木村先生の格好良い本番衣装を展示。見覚えのある方も多いのではないでしょうか。たくさんの方が一緒に並んで記念写真を撮影していました。
木村先生 手書きの楽譜展示
フェニーチェ堺 ロビー
楽譜そのものが芸術作品のように美しい木村先生の手書きの楽譜を展示しました。驚くほど綺麗な音符が緻密に並んでいます。いつもお気に入りのシャープペンシルで書かれていたそうです。
木村先生 私服展示
フェニーチェ堺 ロビー
いつもお洒落だった木村先生。ご家族のご厚意で気に入ったものがあればお譲りいただけることになり、先生の私服は日本中の木村ファンの元へ。オーダーメイドなので見返りには「木村」の刺繍入りです。皆さんに大変喜んでいただけました。
三回忌声明法会
フェニーチェ堺 大ホール
演奏に先立ち、木村先生の三回忌法要が執り行われました。
導師 / 菅生和光(勝因寺)
経頭 / 奥野善之(蓮花寺)
讃頭 / 山崎正教(龍福寺)
Kimura Memorial Band
フェニーチェ堺 大ホール
アルセナール
J.ヴァンデルロースト
歌劇「友人フリッツ」より間奏曲
P.マスカーニ(木村𠮷宏 編曲)
バレエ音楽「ライモンダ」よりグランドアダージョ
A.グラズノフ(木村𠮷宏 編曲)
スラブ行進曲 作品31
P.I.チャイコフスキー(木村𠮷宏 編曲)
初めてお会いする方も多い中、限られた練習日程でしたが、お互いが抱く木村先生の音楽を感じ合いながら精一杯練習に励みました。長時間の練習にも関わらず「楽しかった」と口にする方が多く、木村先生の思いがここにも受け継がれているのを感じました。
藤井先生の溢れる思いにも導かれ、一人一人それぞれ木村先生との思い出を胸に本番に臨みました。木村先生の目指した音楽が聴いていただいた方々に伝わっていたら幸いです。
オオサカン
フィルハーモニック・ウインズ大阪
指揮 : 松尾共哲
フェニーチェ堺 大ホール
ノビリタス
J.ヴァンデルロースト
歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
G.ヴェルディ(木村𠮷宏 編曲)
トルコ行進曲
W.A.モーツァルト(木村𠮷宏 編曲)
歌劇「イーゴリ公」よりダッタン人の踊り
A.ボロディン(木村𠮷宏 編曲)
大栗裕の「大阪俗謡による幻想曲」を指揮する木村先生の映像と共に、オオサカンの皆さんが演奏されるという特別企画もありました。木村先生の懐かしい指揮に涙した方も多かったのではないでしょうか。
木村悦子よりご挨拶と演奏
ピアノ : 山田貴子
フェニーチェ堺 大ホール
ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61より第1楽章《抜粋》
L.ベートーヴェン
愛の挨拶
E.エルガー
木村悦子さんより皆さまへのご挨拶を演奏に乗せてお届けしました。悦子さんのヴァイオリンの音色と共に、木村先生の懐かしい写真の数々を見ていくうちに、木村先生への感謝の思いが溢れ、涙が止まらなかった方も多かったようです。
三回忌法要コンサートは、木村先生を皆さんで偲ぶことができ、木村先生の音楽に対する情熱と愛情を感じる大切な時間となりました。
木村先生と辻井先生
フェニーチェ堺 ?!
木村先生の少年のような笑顔と、辻井先生の仏のような微笑み。この笑顔が胸に焼き付いている方も多いのではないでしょうか。
当日ステージにいたメモリアルバンドメンバーの中にも、聴きに来られた方の中にも、木村先生を感じ取ったという方がいらっしゃいました。感じ取ったのは木村先生の音楽なのかもしれませんが、この写真のように会場にはお二人で仲良く聴きに来られてたのかもしれませんね。
演奏会当日には必ずとびきりの笑顔を見せてくれた両先生方。本番の緊張もこの笑顔に癒され、できなかった所が奇跡的にうまくいったり、合わなかったピッチもギリギリセーフなんて経験もあったのではないでしょうか。
笑顔パワーをみんなに振りまき、ずっと音楽が好きでいられるようにと、みんなに贈り物をしてくださった先生方に、心から感謝します。